金具の話 カシメ
金具の種類はいっぱいあります。
カシメと言う物があります。
それぞれをつなぐ金具です。
縫わなくても革と革を重ねて、袋状にもできます。
本体にフックを付ける場合に便利です。
カシメる時は、2つの部品を使います。
一般的な形は1つはマッシュルームの様な頭と、もう1つは丸い面の底部の中心から太さ1mmほどの柱が立った様な胴体です。
2つをセットして、金属の台の上で、
マッシュルーム頭から金づちを専用の打ち棒で叩きます。
頭の中は空洞なので、そこに胴体の先を入れてセットします。
上から叩きますと、頭に入った胴体の先が潰れて広がるので、2つががっちり固定できます。
この2つの金具の間に革をはさみます。
はさむ革の厚みによってカシメも変えます。
まず最初に、
革に胴体の先がが入る穴をポンチ等で開けます。
ぴったりの穴がいいです。
小さければ目打ちで広げてもいいです。
大きな穴はNGです。
外れ安く、任意の位置からズレてしまいます。
革に胴体の先を入れて、頭をセットします。
手でカチッと奥まで押込みます。
胴体の柱の先に小さなくぼみがあって、カチッとなる感じです。
逆にカチッとならないと、不良品かもしれません。
打ち込み時は、打ち込み棒と打ち台を使います。
金属製の丈夫な物が必要です。
打ち込み棒を頭に当て、金づち等で叩きます。
打ち込み棒は頭のサイズに合わせて選びます。
コツは必ず垂直に打ち込む事です。
斜めに打ち込むと、胴体の柱が曲がり、
固定できません。
外す時は、革をキズ付けないように、
ニッパー等でカシメの頭を切断します。
トントントンと3回くらいで打ち込みます。
打ち込みすぎると、頭が潰れたり、
革に食い込み過ぎて、打ち込み棒の跡が付いてしまいます。
ハンドプレスを使いますと、
速く、正確な作業ができます。
失敗が出にくく、静かです。